1. はじめに:歩くたびに響く股関節の痛み…そのつらさ、私たちも知っています
「歩き始めると股関節が痛む」「階段の上り下りがつらい」「最近、靴下を履くのが難しい」
——こんなお悩み、ありませんか?
股関節は、身体の要ともいえる大きな関節で、歩く・座る・立ち上がる・しゃがむといった日常のあらゆる動作に関わっています。そのため、股関節に痛みや可動域制限があると、暮らしの質が一気に低下してしまいます。
特に40代以降の女性に多いのが「変形性股関節症」という疾患。整形外科でこの診断を受け、ヒアルロン酸注射やリハビリを続けても、「結局、痛みが引かない」「手術をすすめられたけど踏み切れない」と悩む方も多いのが現実です。

私たち「おるきの整体」では、大学病院で培った技術を活かし、このような難治性の股関節痛に対して、全身の使い方と運動連鎖を見極めながら、根本的な原因にアプローチする施術を行っています。
2. 変形性股関節症とは?その原因と進行の仕組み
▷ 変形性股関節症とは?
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで、関節のクッション機能が低下し、骨同士がぶつかって痛みや動きの制限が起こる病気です。
日本では特に女性に多く、背景として「臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)」という生まれつきの骨の形状異常を指摘されるケースが少なくありません。
ですが、私たちはこう問いかけたいのです。
「20代・30代には痛みがなかったのに、40代から急に悪化したのは本当に“生まれつき”だけが原因でしょうか?」
▷ 主な原因
- 臼蓋形成不全(骨盤側のかぶりが浅い)
- 姿勢の崩れ(反り腰・骨盤の傾き)
- 肥満・加齢
- 筋力の低下・使い方のアンバランス
- 過去のケガ(骨折・脱臼など)
つまり、「構造の弱さ」があっても、それを補う“動きの質”が良ければ、痛みや変形は防げる可能性があるのです。
3. 病院での一般的な治療とその課題
▷ 一般的な医療対応
整形外科では以下のような治療が行われます。
- ヒアルロン酸注射:関節の滑りを良くする目的
- 鎮痛薬・湿布:痛みを抑える対症療法
- 理学療法:股関節周囲筋の筋トレやストレッチ
- 装具療法:杖やインソールによる負荷軽減
- 人工関節置換術(THA):重度の変形に対して行われる手術
これらは医学的に妥当な対応であり、必要なケースももちろんあります。
ただし、こういった治療を続けても…
- 痛みがぶり返す
- 体重をかけるとズキンと痛む
- 歩き方がどんどん悪くなる
という悩みを抱える方が後を絶ちません。
こういった原因の多くは、股関節を痛めたきっかけを探らないことにあります。
多くの痛みの原因“関節の機能障害”
~見逃されがちな「関節包内運動」~
「関節の痛み」では、一般的には
「軟骨がすり減ったから痛い」
「骨が変形したから痛い」
「関節に炎症があるから痛い」
と説明されます。
でも実は、これらの問題は“結果”に過ぎず、“原因”ではないことが多いのです。
その“原因”のひとつが、あまり知られていない【関節包内運動】のトラブルです。
■ 関節は「曲げる」「伸ばす」だけでは動いていない
たとえば肩を回したり、膝を曲げたりするとき、関節は大きく動いているように見えます。しかしその裏側では、骨と骨の接合部(関節)でごくわずかな“滑り”や“転がり”といったミリ単位の繊細な動きが起こっています。
この「滑り」「転がり」「回旋」などの動きをまとめて【関節包内運動】(関節内運動)と呼びます。

単純な曲げ伸ばしだけではなく、
正常な関節包内運動では『滑り』や
『転がり』によって関節面に
負担をかけない曲げ伸ばしができる
■ 関節包内運動がうまくいかないと、痛みが起こる
この関節包内運動がうまく働かなくなるとどうなるか?
- 骨と骨が正常にかみ合わなくなる
- 周囲の靭帯や筋肉に無理な力がかかる
- 関節の奥で炎症が起きやすくなる
- 動かそうとするたびに“引っかかり”や“つまり感”が出る
こうした状態を「関節機能障害」と呼び、膝で起きれば半月板損傷の、背骨(脊椎)で起きれば椎間板の変性や椎間板障害などの原因となってしまいます。
この関節機能障害は、我々医療従事者や教科書で学びます。しかし、実際の現場ではあまり注目されていません。それには、次の理由が挙げられます。

膝関節では軟骨面に圧迫が加わり、半月板損傷の原因となる
■ レントゲンやMRIでは“異常なし”でも痛い理由
関節包内運動に注目されない理由、それは、
- 関節包内運動の異常は、画像検査で写すことができない
- 関節包内運動の異常は、正確には“原因”の“原因”だから
ということです。
病院では、「病名」をつけるために画像検査などが行われます。しかし、関節包内運動はレントゲンやMRIに映ることはありません。だから、患者さんに非常に説明しづらいのです。
また、関節包内運動の異常は、正確には“原因”の“原因”であるため、説明されないことが多いのです。
どういうことかというと、
病院では、股関節の痛みは股関節に炎症が起きているから、もしくは、股関節の軟骨がすり減ってしまったから。と言われます。
病名をつける際に必要なのはこの部分までで、炎症が起きた原因や滑走不全が生じている理由などは問題にされないのです。
つまり、
◯症状の原因である関節の不具合や炎症までを見るのが“レントゲンやMRI”などの画像検査
◎症状の原因である関節の不具合や炎症の原因である関節包内運動の異常を探すのが根治のための検査
の2つを探らなければお悩みの根治は難しいものの、関節包内運動を見逃されているがために症状の改善に至らないというパターンが非常に多いのです。



病院の役割は“正確に診断すること”です。
そのため、レントゲンやMRIなどの最先端医療機器を使用して、症状の原因である“あなたの今の状態”を教えてくれます。
しかし、もしあなたがこれまで受けた治療で改善していないのであれば、もう一つ、検査を先に進める必要があります。
“あなたの今の状態”になってしまった原因を探っていかなければいけません。
股関節の軟骨がすり減ってしまった原因は何なのか?(年齢のせいではありません)炎症が起きてしまった原因は何なのか?を、関節包内運動の異常から考える必要があるのです。
そして、もう一つ、考えなければいけないことがあります。
患部に負担をかけるもう一つの原因〜運動連鎖〜
〜運動連鎖の異常による二次的な痛み〜
痛みのある部位が、必ずしも“本当の原因”とは限りません。
たとえば膝が痛くても、問題の出発点は股関節や足首にある場合もあります。
このような現象の背景には、「運動連鎖(うんどうれんさ)」と呼ばれる身体全体の連動した仕組みが関係しています。
詳しくは別のページで紹介していますので、そちらをご覧ください。
● 運動連鎖とは?
運動連鎖とは、一つの関節や筋肉の動きが、他の部位にまで影響を与える現象のことを指します。
人間の身体は、足から頭まで「つながって」動いています。
たとえば、歩くときには股関節・膝・足首が連動して動き、片方の足が動けば骨盤や背骨も微細に動きます。
このような連携によってスムーズで自然な動作が可能になるのです。
● 運動連鎖が崩れるとどうなる?
ところが、どこかの動きが悪くなると、この運動のバランスが崩れてしまいます。
たとえば股関節が硬いと、それをかばうように膝や腰が必要以上に動こうとして負担が集中します。
このように、原因は他にあるのに、結果として負担が集まり「患部」となる場所に痛みが出るのが、運動連鎖の異常による痛みの特徴です。
● 痛みのある場所だけを治療しても良くならない理由
運動連鎖の異常が背景にある場合、痛みが出ている患部だけをマッサージしたり電気を当てたりしても、一時的にしか改善しないことが多くあります。
それは、根本原因が他の場所にあるためです。
いわば「火事場に水をかけても、出火元に火が残っていれば再燃する」のと同じです。
右(スマホでは下)の図を見てください。
これは普段、私がセミナー等で鍼灸師さんや整体師さんに教える時に使っている資料の一部です。
この図では、運動連鎖の不具合は何かしらの身体的不具合(原因)に当たります。
この運動連鎖の不具合を放置すると、患部に負担が溜まり始めます。
患部の負担を放置するとやがて痛みや自律神経症状など“症状”としてお身体の不調が顕在化、さらに放置すると病院の検査で画像上の問題が見つかる“結果=あなたの今の状態”へとつながるのです。

● 正しい評価が根本治療への第一歩
そのため当院では、「なぜそこに痛みが出たのか?」「どこから連鎖が崩れているのか?」という点に重点を置いて検査を行います。
たとえ膝の痛みで来院された方でも、股関節や足首、場合によっては鎖骨の動きまでチェックするのは、全身の連動を見極め、根本原因を探るためです。
4. おるきの整体の統合医療的アプローチ
▷ 見た目の“変形”よりも、“動き”の評価がカギ
私たちが重要視しているのは、**構造の変形よりも“その使い方”**です。
- 股関節の引っかかり(インピンジメント)の有無
- 骨盤や背骨、膝より下との連動性
- 歩行時の荷重のかけ方
こうした全身的な視点から、痛みの本当の原因を探っていきます。

▷ IRT療法の特徴
当院独自の施術法「IRT療法」では、
- 関節の“引っかかり”をその場で検査・解除
- 全身のつながり(運動連鎖)を評価し、遠隔の原因も見つける
- PNFやマッサージによる局所アプローチ
- オステオパシー・頭蓋アプローチで自律神経も調整
- 最後に関節マニュピレーションで“滑り”を再構築
という流れで、股関節の可動性を高めていきます。

5. よくあるご質問 Q&A
Q1. 変形があると言われたのですが、もう手術しかないのでしょうか?
→ 状態によりますが、変形があっても痛みが出ない方もいます。まずは“どこに負担がかかっているのか”を明確にすることが大切です。
Q2. IRT療法は痛いですか?
→ 基本的にはソフトな刺激です。状態に応じて強さは調整しますのでご安心ください。
Q3. 股関節に直接触れずに改善することもありますか?
→ はい。足首・膝・骨盤の調整で痛みが減ることもあります。
Q4. 何回くらい通えば良くなりますか?
→ 初回で変化を実感される方も多いです。慢性化している場合は3〜6回を目安にご案内しています。
6. 施術の流れ・料金について
- 初回:9,900円(税込)
カウンセリング・検査・施術(約60〜75分) - 2回目以降:4,290〜7,700円(税込)
施術内容とプランにより変動(約40分)
7. 患者様の声・症例
40代女性/臼蓋形成不全と診断され手術を検討中だった方
歩くたびに痛く、仕事にも支障が出ていました。病院では臼蓋形成不全と診断され、「生まれつきだから仕方ない。痛みが我慢できなくなったら手術しましょう。」と言われていて、絶望していました。こちらの施術で股関節のバランスを整えていただくとその場で痛みが減って、股関節が動くようになったのがわかりました!今では出張で1万歩以上歩いても問題ありません!あんなに痛かったのに、痛みを忘れてしまいました!
今は違和感が出たらすぐに相談するようになっています。もう、おるきなしの人生は考えられません!
60代女性/「股関節がすり減っているからしょうがない」と言われた方
整形外科では年齢のせいと言われましたが、施術後に階段の昇り降りが楽になり、歩くのが怖くなくなりました。何より、「まだ良くなるんだ」と希望が持てました。
8. まとめ:変形性股関節症でも、まだできることがあります
変形性股関節症は、「軟骨がすり減っているから痛い」と一言で済ませられがちです。でも実際には、“動き方・使い方・身体のつながり”に注目することで、痛みの改善は可能です。
手術前に、「本当の原因」にアプローチしてみませんか?
あなたの一歩を、私たちがサポートします。
👉 福岡市西区で変形性股関節症にお悩みの方は、ぜひ「おるきの整体」へご相談ください。
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