一人の臨床家では救える人数に限りがある
私たちは、地域の整体院として、日々たくさんの患者様に向き合っています。
その中で強く感じているのは、 「もっと早く、正しい知識と技術に出会えていたら、救えたかもしれない人がたくさんいる」ということです。
重症化してから来院される方、何年も症状に悩み、ようやく辿り着いてくださった方—— そうした方々を施術するたびに、
「もし、全国にこの技術が広がれば、もっと多くの人が助かるのではないか?」
と考えるようになりました。
医療の世界では「無限の樹形図」という言葉があります。優れたセラピスト一人で治せる患者さんの数は限られていますが、人を育て、樹形図のように治せる人の輪が広がることで、より多くの患者さんの役に立つことができるのです。
そして、おるきの整体は「治す人から、育てる人へ」というステージにも責任を持って取り組んでいます。

IRT療法の教育活動と講演への取り組み
私たちが開発したIRT療法(インピンジメント・リリース・テクニック)は、 関節や筋肉の引っかかり(=インピンジメント)をその場で見極め、解除し、 痛みと動きの改善を引き出す独自のアプローチです。
この技術をより多くの臨床家に伝えるために、以下のような活動を行っています。
- 全国の治療家向けセミナー
- 専門学校や鍼灸師養成校への外部講義
- オンライン講座・動画教材の配信
- 解剖・生理学に基づいた研究発表と講演活動

これらの活動を通して、ただの“手技”ではなく、 **「根拠ある代替医療」**として発展させていくことを目指しています。
「講師業ではなく、臨床家として伝えたい」
私たちは教育を行う際も、決して「教える側の都合」にならないように意識しています。
- 机上の理論だけでなく、現場での適応と工夫
- エビデンスという基本と、患者の身体や心を繋ぐ思考
- 実技のコツや反応の“瞬間”を言語化する努力

これらは、毎日患者様と向き合っているからこそ身に付く経験です。
教える側になったとしても、 あくまで「現場で今も臨床をしている者」としてのリアルを伝えることが、 代替医療の信頼性を高めていくと信じています。
医療と代替医療の“架け橋”でありたい
現代医学と代替医療。
この2つが対立するのではなく、手を取り合う未来を創っていくことが、私たちの目標です。
そのために必要なのは——
- 科学的根拠に基づいた説明ができること
- 誤解を生まない誠実な情報発信
- 技術だけでなく、人間性と倫理観のある教育
代替医療だからこそできること。 代替医療でも科学的に説明できること。
——その両方を持ち合わせた臨床家を、 全国に育てていくのが私たちの使命だと考えています。
治療家が育てば、救える人が増える
私たちは、1人の臨床家として、目の前の患者様を大切に施術します。
でも、全国の臨床家がそれぞれの地域で「正しい技術」を使えるようになれば、 その何十倍もの人を救える。
だから私たちはこれからも、
- 施術の現場に立ち続けながら
- 講師として技術と思いを伝え
- 次世代の治療家の育成に尽力していきます。
治療家が育てば、代替医療はもっと信頼され、 社会に必要とされる存在になっていける—— 私たちは本気でそう信じて、今日も歩み続けています。