首の痛みや痺れが良くならない理由をご存知ですか?
首の痛みや痺れにはさまざまな原因がありますが、「どこに行っても良くならない首の症状」の多くは、原因の見立てに誤りがあることが少なくありません。
整形外科でのレントゲンやMRIでは異常が見つからず、「年齢のせい」「ストレートネックですね」と言われて湿布だけ処方される。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際には画像検査に映らない「筋肉や関節の機能的な問題」が、あなたの痛みや痺れの原因である可能性が高いのです。
当院では、そうした**“構造ではなく、機能の異常”**に対して独自の検査とアプローチで対応し、根本改善を目指しています。
まずは、首の痛みや痺れを引き起こす原因を正しく理解し、ご自身の症状と向き合うところから始めてみましょう。
1.よくある首の症状と原因
- 寝違えのような鋭い痛み
- 首を動かした時の引っかかるような違和感
- 首から肩・腕・手にかけての痺れ
- パソコン作業の後の重だるさ・こわばり
- 枕が合わず、朝起きたときの首の痛み
- 頭痛・めまい・吐き気を伴うケースもある

原因としては以下のようなものが考えられます:
- 姿勢不良による筋・筋膜の過緊張
- 頚椎や椎間板の変性・ズレ
- 神経の圧迫や滑走障害
- 関節の可動性低下・不安定性
- 自律神経の乱れ(ストレス・疲労)
- ストレートネック(スマホ首)
2. 首の痛みや痺れを引き起こす代表的な疾患
首の痛みや手の痺れを主症状とする疾患には以下のようなものがあります。
▷ 頚椎症とは?
加齢に伴う変性により、椎間板の高さが減少し、骨棘(こつきょく)と呼ばれるトゲ状の骨が神経に触れることで、痛みや痺れを引き起こします。
頚椎症の主な症状:
- 首〜肩〜腕にかけての痛み・痺れ
- 首を反らすと痛みが強くなる
- 長時間同じ姿勢で悪化
- 可動域制限(特に後屈や回旋)
頚椎症の治療法:
病院ではロキソニンなどの痛み止めを内服しつつ、リハビリなどの保存療法が選択されます。
保存療法では痺れの出るような動作を避け、頚部の牽引や温熱療法、電気治療が選択されます。
改善のためには、頚椎の可動性を取り戻す調整と、負担を分散するための全身調整が重要になってきますが、首の緊張を緩めるだけでなく、肩甲帯や胸郭の動きを改善することで、首の負担を軽減することができます。動作のクセも評価・修正し、神経への慢性的な刺激を抑えていきます。
▷ 頚椎椎間板ヘルニアとは?
椎間板の内部にある髄核が飛び出し、神経根を圧迫することで、腕〜指先にかけての痛み・痺れを引き起こします。
頚椎椎間板ヘルニアの主な症状:
- 首の痛み+腕の放散痛や痺れ
- 頭を下げると症状が強くなる
- 握力低下や巧緻運動障害(ボタンが留めにくいなど)
- 一側性に出ることが多い
頚椎椎間板ヘルニアの治療:
西洋医学ではロキソニンなどの痛み止めを内服しつつ、リハビリなどの保存療法が選択されます。
保存療法ではヘルニア部への直接刺激を避けつつ、可動性を取り戻す調整と、負担を分散するための全身調整が重要になってきますが、病院でのリハビリでは主に頚部の牽引や温熱療法、電気治療が主体です。
本当に症状を改善させたい場合には、ヘルニア部分に負担をかけないような動作の獲得、特に胸郭や肩甲骨の動きの再教育が鍵になります。
▷ 頚椎捻挫(むちうち)とは?
交通事故などによる衝撃で首の筋肉や靭帯が損傷した状態。症状が遅れて出現することもあります。
頚椎捻挫(むちうち)の主な症状:
- 首の痛み・可動域の制限
- 頭痛・めまい・吐き気・耳鳴り
- 倦怠感や集中力の低下
- 自律神経の乱れによる不定愁訴
頚椎捻挫(むちうち)に対する有効な治療法:
急性期は痛み止めを内服しつつ安静。急性期を過ぎた後は、安全な刺激で神経系の興奮を鎮める施術を行い、可動域や血流、自律神経バランスを整えていくことが重要になってきます。
頚椎捻挫は適切に対処しなければ後遺症として症状が残ることもあるため、病院や治療院選びは慎重に行う必要があります。
初回の施術で症状の改善が実感できない場合、セカンドオピニオンを積極的に探すことをおすすめします。
▷ 頚肩腕症候群とは?
デスクワークなどの反復動作や悪い姿勢により、首〜肩〜腕にかけて筋・筋膜の過緊張が生じ、神経や血流を圧迫して生じる状態です。
頚肩腕症候群の主な症状:
- 肩〜腕〜手指にかけてのだるさ・痺れ
- 夕方に症状が強くなる
- 長時間の作業で悪化
- 揉んでもすぐ戻る慢性痛
頚肩腕症候群に対する有効な治療法:
頚肩腕症候群は頚や肩、腕にかけての筋緊張を緩和させること、血流を改善させることが有効です。病院では筋弛緩薬などが処方されることがあります。また、ぬるめの温度での半身浴やストレッチなど、凝り固まった筋肉を柔らかくする処置を行うことが必要となってきます。
ポイントは骨盤・背骨・肩甲骨など全体の姿勢と運動連鎖を見直すことです。身体全体を効果的に使えるようになることで特定部位への負担が減り、根本的な改善につながります。筋膜の滑走を回復させる施術も効果的です。
▷ 胸郭出口症候群とは?
首から腕に向かう神経や血管が、鎖骨周辺の狭い隙間で圧迫されることで起こります。なで肩・猫背の女性に多く見られます。
胸郭出口症候群の主な症状:
- 腕の痺れや脱力感
- 握力低下・細かい動作のしづらさ
- 肩をすくめると症状悪化
- 手の冷感・チアノーゼ(血色の悪さ)
胸郭出口症候群に対する有効な治療法:
病院などでは筋弛緩薬や保存療法によるリハビリが選択されます。
血流障害の原因となる血管は首や肩周りの筋肉の中を通っているため、肩こりを緩和させる処置も有効です。ぬるめの温度での半身浴、肩周りのストレッチを行うことで症状が緩和されます。
特に肩甲帯や胸郭の柔軟性と安定性を高め、神経・血管の通り道を確保すると劇的に症状が改善します。同時に、姿勢や呼吸パターンを整えるアプローチも重要です。
▷ ストレートネックとは?
本来、首の骨(頚椎)は緩やかにカーブしています。その頚椎が真っすぐになることで、頭の重さを支える筋肉への負担が大きくなり、頚椎の椎間板や神経に負担をかけてしまっている状態のことを指します。
ストレートネックの主な症状:
- 首こり・肩こり・慢性的な頭痛
- 枕が合わず熟睡できない
- スマホを見る姿勢で悪化
- 自律神経症状(めまい・不安感など)
ストレートネックに対する有効な治療法:
病院では湿布や痛み止め、筋弛緩薬などが処方されます。また、保存療法として首の牽引や温熱治療などが選択されます。
改善するには首の筋肉をほぐすことに加え、背骨や骨盤のアライメント・肩甲骨の動きを整えたり、首の負担を軽減する姿勢環境を作ることが重要です。
3. 首の痛みや痺れが悪化するサイン
以下のような症状が見られる場合は、早めの対応が必要です:
- 痛みが肩・腕・手指にまで広がっている
- 首の動きに応じて電気が走るような痺れがある
- 握力の低下、細かい作業がしづらくなる
- 頭痛・めまい・吐き気などの自律神経症状が出ている
- 夜間や朝方に症状が強くなっている
これらは、単なる「こり」ではなく、神経や関節により深いレベルのストレスがかかっているサインです。
4. 病院での治療と限界
整形外科など病院では以下のような対応が中心となります:
- レントゲン・MRIなどによる画像検査
- 痛み止め・湿布の処方
- 牽引療法・電気治療などのリハビリ
- 重度の場合、手術の検討
画像に異常があれば処置が進みます。が、問題は「異常なし」と診断されたのに症状が残るケース、そして、処置を行っているにも関わらず症状が変化しない、あるいは悪化するケースです。
これらは、構造的な異常ではなく「機能的な異常」=関節の滑走不全・筋膜の癒着・神経の滑走障害などが原因である可能性が高く、病院では対処が難しい(そもそも、医療としてのメニューにない)部分となります。
5. 見落とされがちな本当の原因とは?
首の痛みや痺れの原因には、次のような「見えない問題」が潜んでいます:
- 関節や筋肉の“引っかかり”(インピンジメント)
- 神経の滑走不全(神経の動きの悪さ)
- 筋膜の滑りの悪さ・癒着
- 胸郭・肩甲骨・骨盤との連動不全
- 過剰な代償動作による局所的なストレス集中
これらは画像診断には映らないため、見落とされやすいのです。また、これらの不具合は問題が起きている箇所の見極めだけでなく、その局所に負担をかけている本当の原因を明らかにしなければなりません。しかし、原因が首以外にある場合、病院での改善は難しいかもしれません。保険の適応範囲から外れてくるのです。この辺りに、保険治療の限界があります。
話が少しそれましたが、当院では独自の動的検査により、こうした原因をその場で特定します。
6. 病院と治療院(鍼灸院・整体院など)の違い
項目 | 病院 | 当院(鍼灸・整体) |
---|---|---|
診断方法 | レントゲン、MRIなど画像検査 | 動き・感覚・触診による評価 |
アプローチ | 薬、リハビリ、手術 | 手技療法、姿勢・動作の再教育 |
対象 | 構造的な異常(骨折・腫瘍など) | 機能的な異常(動き・神経・筋膜など) |
改善までの流れ | 痛みの一時抑制が中心 | 痛みの緩和・根本改善・再発予防 |
当院では、構造と機能の両面から評価し、「なぜその症状が出ているのか?」を徹底的に追求します。
7. 当院のアプローチ(IRT療法による施術)
当院では、独自の【IRT(インピンジメントリリーステクニック)療法】を用いて、首の不調に対して根本的な改善を目指します。
IRT療法の特徴
- 原因の“見える化”:検査によって痛みの原因をその場で特定
- その場で変化を実感:関節や筋肉の“引っかかり”を解除することで、動きや痛みが即時に変化
- 全身の連動評価:痛い場所だけでなく、原因が他にあるかどうかを動作連鎖で見極める
- 再現性の高い施術:症状の再発防止まで視野に入れた施術プラン
また、施術にはソフトな整体技術を用いるため、「痛みに弱い」という方や高齢の方でも安心して受けていただけます。
8. よくあるご質問
Q. 手術が必要と言われましたが、整体で改善しますか?
→ 状態にもよりますが、当院ではヘルニアや頚椎症などでも手術を回避できた例が多数あります。まずは一度ご相談ください。
Q. どのような施術をするのですか?
→ 当院ではまずは『徒手検査』と呼ばれる検査を、西洋医学の観点と、院長の小野が大学院で行ってきた動作解析の研究成果から解析し、“痛みの本当の原因”を探ります。その後、ボキボキしない優しい整体を使って痛みの箇所への負担を減らしていく施術を行います。
Q. 他院で良くならなかったのですが、それでも診てもらえますか?
→ もちろんです。むしろ「どこに行ってもダメだった」という方ほど、当院のアプローチが活きる可能性があります。
9. まとめ
首の痛みや痺れの原因は、画像に映るものだけではありません。
むしろ、機能的な異常こそが、長年の悩みの根本原因であることが多いのです。
福岡市西区今宿の【おるきの整体】では、大学病院で培った技術と大学院の研究から生み出した独自のIRT療法により、再現性のある根本施術をご提供しています。
「どこに行っても良くならなかった」
「薬や電気治療に頼らず改善したい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
福岡市西区の整体治療
おるきの整体
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