こんにちは!
福岡市西区、おるきの整体の小野です。
五十肩って、苦しんでいる人が多いですよね。原因を見つけることであっさり治ることもあるのがこの五十肩というやつ。
でも、患者さんの多くが原因を勘違いしていることが多いのです。
そういう話を、今日新しく当院を頼ってこられた患者さんとしていたら病院や治療院で結果が出ない場合の理由が見えてきたので、ここで紹介しておきますね。
五十肩のページでも記載した、五十肩の原因についておさらいしましょうか。
上の記事ページで読んでいただいても良いですが、このページでも触れておきますね。
まず、五十肩の原因は大きく分けて2種類です。
①肩関節そのものが悪くなっているパターン
②肩関節以外に問題があって、肩に痛みが出ているパターン
この2つになります。
①の肩関節そのものが悪くなっているパターンでは、以下のようなことが起きています。以下ページからの引用です。
多くの痛みの原因“関節の機能障害”
~見逃されがちな「関節包内運動」~
「関節の痛み」では、一般的には
「軟骨がすり減ったから痛い」
「骨が変形したから痛い」
「関節に炎症があるから痛い」
と説明されます。
でも実は、これらの問題は“結果”に過ぎず、“原因”ではないことが多いのです。
その“原因”のひとつが、あまり知られていない【関節包内運動】のトラブルです。
■ 関節は「曲げる」「伸ばす」だけでは動いていない
たとえば肩を回したり、膝を曲げたりするとき、関節は大きく動いているように見えます。しかしその裏側では、骨と骨の接合部(関節)でごくわずかな“滑り”や“転がり”といったミリ単位の繊細な動きが起こっています。
この「滑り」「転がり」「回旋」などの動きをまとめて【関節包内運動】(関節内運動)と呼びます。

単純な曲げ伸ばしだけではなく、
正常な関節包内運動では『滑り』や
『転がり』によって関節面に
負担をかけない曲げ伸ばしができる
■ 関節包内運動がうまくいかないと、痛みが起こる
この関節包内運動がうまく働かなくなるとどうなるか?
- 骨と骨が正常にかみ合わなくなる
- 周囲の靭帯や筋肉に無理な力がかかる
- 関節の奥で炎症が起きやすくなる
- 動かそうとするたびに“引っかかり”や“つまり感”が出る
こうした状態を「関節機能障害」と呼び、膝で起きれば半月板損傷の、背骨(脊椎)で起きれば椎間板の変性や椎間板障害などの原因となってしまいます。
この関節機能障害は、我々医療従事者や教科書で学びます。しかし、実際の現場ではあまり注目されていません。それには、次の理由が挙げられます。

膝関節では軟骨面に圧迫が加わり、半月板損傷の原因となる
■ レントゲンやMRIでは“異常なし”でも痛い理由
関節包内運動に注目されない理由、それは、
- 関節包内運動の異常は、画像検査で写すことができない
- 関節包内運動の異常は、正確には“原因”の“原因”だから
ということです。
病院では、「病名」をつけるために画像検査などが行われます。しかし、関節包内運動はレントゲンやMRIに映ることはありません。だから、患者さんに非常に説明しづらいのです。
また、関節包内運動の異常は、正確には“原因”の“原因”であるため、説明されないことが多いのです。
どういうことかというと、
五十肩では痛みや炎症、関節の石灰化などに注目されますが、原因はそれだけではないということです。
関節そのものが悪くなっている場合には、痛みの原因は以下のものが考えられます。
1)肩関節の関節包内運動の異常
2)肩関節を動かす筋肉の拘縮や断裂
3)肩関節そのものの拘縮や石灰化(⇦病院ではこれが原因とされることが圧倒的に多いです)
炎症で痛みが出ると動かしたくないですよね。でも、動かさないようにしようと大事にしすぎるのは実はあまり良くなく、『不動』という状態のまま1ヶ月も経つと筋肉の繊維や関節そのものにコラーゲンの繊維が絡みつき、動かなくなってしまいます。
病院ではこの期間のことを炎症期と呼びます。
原因はさておき、肩関節周囲炎(=五十肩)という病名をつけるには肩そのものの炎症にのみ注目すれば良いのです。
病名をつける際に必要なのはこの部分までで、炎症が起きた原因や滑走不全が生じている理由などは問題にされないのです。
つまり、
◯症状の原因である関節の不具合や炎症までを見るのが“レントゲンやMRI”などの画像検査
◎症状の原因である関節の不具合や炎症の原因である関節包内運動の異常を探すのが根治のための検査
の2つを探らなければお悩みの根治は難しいものの、関節包内運動を見逃されているがために症状の改善に至らないというパターンが非常に多いのです。



病院の役割は“正確に診断すること”です。
そのため、レントゲンやMRIなどの最先端医療機器を使用して、症状の原因である“あなたの今の状態”を教えてくれます。
しかし、もしあなたがこれまで受けた治療で改善していないのであれば、もう一つ、検査を先に進める必要があります。
“あなたの今の状態”になってしまった原因を探っていかなければいけません。
五十肩の原因は関節包内運動の不具合と説明しましたが、あなたの肩が今の状態になったのにはもう一つ、原因があります。
それが、肩と他の関節の連携、『運動連鎖』です。
患部に負担をかけるもう一つの原因〜運動連鎖〜
〜運動連鎖の異常による二次的な痛み〜
痛みのある部位が、必ずしも“本当の原因”とは限りません。
たとえば膝が痛くても、問題の出発点は股関節や足首にある場合もあります。
このような現象の背景には、「運動連鎖(うんどうれんさ)」と呼ばれる身体全体の連動した仕組みが関係しています。
詳しくは別のページで紹介していますので、そちらをご覧ください。
● 運動連鎖とは?
運動連鎖とは、一つの関節や筋肉の動きが、他の部位にまで影響を与える現象のことを指します。
人間の身体は、足から頭まで「つながって」動いています。
たとえば、歩くときには股関節・膝・足首が連動して動き、片方の足が動けば骨盤や背骨も微細に動きます。
このような連携によってスムーズで自然な動作が可能になるのです。
● 運動連鎖が崩れるとどうなる?
ところが、どこかの動きが悪くなると、この運動のバランスが崩れてしまいます。
たとえば股関節が硬いと、それをかばうように膝や腰が必要以上に動こうとして負担が集中します。
このように、原因は他にあるのに、結果として負担が集まり「患部」となる場所に痛みが出るのが、運動連鎖の異常による痛みの特徴です。
● 痛みのある場所だけを治療しても良くならない理由
運動連鎖の異常が背景にある場合、痛みが出ている患部だけをマッサージしたり電気を当てたりしても、一時的にしか改善しないことが多くあります。
それは、根本原因が他の場所にあるためです。
いわば「火事場に水をかけても、出火元に火が残っていれば再燃する」のと同じです。
右(スマホでは下)の図を見てください。
これは普段、私がセミナー等で鍼灸師さんや整体師さんに教える時に使っている資料の一部です。
この図では、運動連鎖の不具合は何かしらの身体的不具合(原因)に当たります。
この運動連鎖の不具合を放置すると、患部に負担が溜まり始めます。
患部の負担を放置するとやがて痛みや自律神経症状など“症状”としてお身体の不調が顕在化、さらに放置すると病院の検査で画像上の問題が見つかる“結果=あなたの今の状態”へとつながるのです。

● 正しい評価が根本治療への第一歩
そのため当院では、「なぜそこに痛みが出たのか?」「どこから連鎖が崩れているのか?」という点に重点を置いて検査を行います。
たとえ膝の痛みで来院された方でも、股関節や足首、場合によっては鎖骨の動きまでチェックするのは、全身の連動を見極め、根本原因を探るためです。
これが、病院と治療院の違いなのだと思います。
どちらが良いというのではなく、役割が違うと考えることをおすすめします。
病院は局所の炎症を抑える投薬や、筋肉や関節の拘縮がひどくなってしまった場合には手術という強い選択肢を持っています。
上で色々と書きましたが、それらの原因を全て取り除いた上でも強い痛みが取れないという方も稀にいます。
そのような方には絶対に病院は必要です。
しかし、レントゲンやMRIに映らない部分に五十肩の原因があった場合や、そもそも肩以外に五十肩の原因があった場合、局所に強い病院ではなく、他の可能性も考慮して施術を行う治療院こそが、改善への近道になると思います。
私も治療院を経営している以上は治療院をおすすめしたいところではありますが、それぞれの役割を明確にすることが患者さんのためになると思います。
痛みがあまりにも強い方はどちらか一方とこだわらず、病院で炎症を抑えながら治療院で関節包内運動を整えたり、他の関節からの負担を減らしていただければと思います。
というわけで、福岡市西区で五十肩の整体をお探しの方、是非、当院にお越しくださいませ。
福岡市西区の整体治療
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